誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です

2012年1月16日月曜日

多くの方が、普段運営されているサイトへの集客に様々な工夫をされていることと思います。しかし、ユーザーのためではなく、過度に検索エンジンを意識した集客方法は、 Google のウェブマスター向けガイドライン に違反してしまうことがあります。検索結果を人為的に操作してユーザーの利便性を下げてしまうようないくつかの行為を、Google は明確にガイドライン違反としています。その中で今回は日本でも多く見られるケースとして、 誘導ページ(ドアウェイ、Doorway) についてご説明したいと思います。

誘導ページとは、ユーザーを特定のサイトに誘導したり、資料請求などをさせたりすることだけを目的に作られた、ユーザーに独自の価値を提供していないページ群のことをいいます。(いわゆる「サテライトサイト」の中にも、誘導ページにあたるものが多くあります。)具体的な例をご紹介しましょう。

例1:品質の低いコンテンツに、ある特定のサイトへのリンクを追加しただけのブログを複数作り、ユーザーを誘導しているケースです。


例2:地名以外ほぼ同一の誘導ページを大量に生成しているケースです。どの地域のページを見ても、資料請求フォームなどは同じものが用意されていることなどが特徴です。こうしたページでは、その地域ごとに特化した有用な情報はほとんど提供していないため、誘導ページと判断される可能性は高いと言えるでしょう。


Google は、ユーザーの検索キーワードに最も関連性が高く、かつ有用な検索結果を提供するよう心がけています。そのため、ここで例にあげたような、検索エンジンからユーザーを誘導するだけのために作られた固有の価値を持たないページは、ガイドライン違反として対応させていただく場合があります。

ウェブマスターの方々の中には、ここまでの説明を読んで、実際ご自身の管理しているページに誘導ページに該当するものがあるかどうか、気になる方もいらっしゃることでしょう。その場合、検索エンジンがなかったとしても、そのようなページを作ったかどうか、考えてみてください。Google ではあくまでユーザーにとってそのページを訪れる価値があるかという観点から判断をおこなっています。本当にユーザーのために作られたページと、検索エンジンからの誘導のみを目的としたページとでは、手のかけ方に大きな違いがあることを Google は認識していますのでご安心ください。

ご意見・ご感想は、 ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。