Search Central Virtual Unconference Japan 2022 を開催しました

2022 年 5 月 10 日(火曜日)

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2022 年 4 月 5 日、日本の SEO、 検索、そしてパブリッシャーのコミュニティ向けに参加者相互の情報交換やネットワーキングを目的とした、日本では初めての Search Central Virtual Unconference Japan を 開催しました。これは、グローバルで開催されている Search Central Virtual Unconference イベントシリーズの一環として開催されました。

このイベントには、さまざまな種類と規模感のサイトを管理している、さまざまなバックグラウンドや仕事に携わる 100 人以上の方々が参加しました。多くのアイデアが交換され、経験が共有され、フィードバックが提供されたことを嬉しく思います。

ここで、約 15 人のファシリテーターによって編成された 9 つのディスカッションおよびそのセッションから学んだことについて紹介します。(イベントスケジュール順)

  • 私はこれで流入を失いました ~ 失敗事例から学ぶ共有会 ~ : 参加者の皆さんがご自身のトラフィック変動の経験についての洞察を共有していたのが素晴らしかったです。トラフィックの変動は、多くの要因に起因する可能性があり、参加者の皆さんは対応するためのヒントを共有していました。その中で注目すべきテーマは、1) 内部の利害関係者間のオープンで継続的なコミュニケーションのための環境構築を中心に展開すること、2) SEO だけでなく、ユーザーとビジネスの主な目的に焦点を当てること、3) 技術的な内容をより詳細に深く理解することと、大きな視点または他の視点から物事を分析することのバランスを取ることでした。
  • ページエクスペリエンスと CWV のフィードバック: PageSpeed Insights API やSearch Console の URL グループなど、多くのフィードバックと製品リクエストがあり、関連するチームに共有しました。また、画像の最適化の難しさや、Search Console 上でページエクスペリエンスを測定するために人々が使用するその他のツールなど、多くの興味深い洞察もありました。
  • 検索結果の話をしよう 最近見かけるスパム、気になる検索結果: 様々なフィードバックが寄せられ、そうしたスパムが見られる日本語のクエリに関するフィードバックを検索品質チームに共有しました。とりわけ、ハッキングされたサイトは依然として参加者が遭遇する顕著な問題であることを改めて学びました。また、ウェブスパムと見なされるものについての理解を高める必要性も感じました。
  • AdSense ポリシー違反、うっかりミスとその対策: 確認クリック無効なトラフィックを、より多くの方々に認識して頂くためのヒントなど、AdSense ポリシーチームは多くのフィードバックと洞察を得ました。
  • 検索ユーザー体験最適化とその手法: 検索エクスペリエンスの最適化は、人によって意味が異なる可能性があります。ユーザーの意図を分析する、ビジネスの目的に一致するユーザーに焦点を当てる、データを活用して分析と最適化を行う、一連の顧客体験を設計する、さまざまなリードタイムのビジネスに最適化するなど、多くのヒントと手法が紹介されました。
  • Search Console の使い方とフィードバック: 特に検索パフォーマンス レポート、API、インデックス カバレッジ レポート、クロール統計、ページ エクスペリエンス レポートに関して、Search Console チームに対して多くの素晴らしいフィードバックと製品リクエストが共有されました。
  • Women in SEO 〜 SEO 業界で働く女性はどうしたらもっと活躍できるか〜: 多くの参加者がご自身の意見や経験を共有しました。SEO 業界で働くことと日本で女性として家族を持つことを両立させることは依然として難しい、ということなどについて積極的な意見交換が行われました。
  • 大規模サイトにおけるクロール&インデックスの最適化: 大規模サイトは、多くの URL パラメータの処理、クロールの割り当て管理、ユーザー生成コンテンツの管理など、それぞれさまざまな異なる課題に直面していることが共有されました。しかし同時に、それらの課題を解決して回避するための非常に多くのアイデアや戦略が共有されたのは素晴らしいことでした。
  • コンテンツ マーケティングと SEO: このセッションでは、コンテンツの制作だけでなく、スニペットやディスカバーなど、コンテンツの配信または表示方法についても議論しました。その対象は、テキストのコンテンツだけでなく、画像やビデオにまで及びました。また、評価指標や目標設定に関しても話し合われました。

このイベントは、ローカル企画として英語以外の言語で開催された最初の Search Central Virtual Unconference でした。充実した議論が繰り広げられる中で、参加者の皆さんがどれほどオープンで、そして熱心であったかを確認できたことを大変うれしく思います。イベント後のアンケートから、参加者の皆さんがイベントを楽しんで、役に立ったと感じていることがわかりました。このイベントを活気に満ちたものにして、成功に導いてくれた全てのファシリテーターと参加者の皆さまに感謝致します。将来的には、このようなイベントを日本や他の言語でオンラインまたはオフラインで開催したいと考えています。