Google 検索へのページ エクスペリエンスの導入時期

2020 年 11 月 10 日(火)

今年 5 月、Google 検索のランキングにページ エクスペリエンス シグナルを導入する予定であることを発表しました。このシグナルは、ウェブページに接したユーザーがその経験をどのように認識したかを測定したもので、ユーザーがウェブから真に有用で快適なエクスペリエンスを確実に得られるようにするための Google の取り組みに使用されます。ここ数か月の間に、Lighthouse と PageSpeed Insights のユーザー数は中央値で 70% 上昇し、多くのサイト所有者が Search Console の Core Web Vitals レポートを使用して改善点を特定されました。

本日、ページ エクスペリエンス シグナルを導入したランキングを 2021 年 5 月にリリースすることを発表いたします。新しいページ エクスペリエンス シグナルは、Core Web Vitals と既存の検索シグナル(モバイル フレンドリーHTTP セキュリティ煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインなど)を組み合わせたものです。

検索のページ エクスペリエンス シグナルのコンポーネントを示す図。

また、非 AMP コンテンツを検索の「モバイルのトップニュース」機能の表示対象とする変更も、2021 年 5 月にリリースします。これにより、Google ニュース コンテンツ ポリシーを遵守しているページはすべて表示対象になります。また、実装に使用されているのが AMP かその他のウェブ テクノロジーかにかかわらず、ページ エクスペリエンスの優れたものが検索結果のランキングで優先されるようになります。

なお、上記リリース時期の発表に加え、優れたページ エクスペリエンスのページを検索結果でハイライト表示する視覚的インジケーターのテスト計画についてもお知らせいたします。

Google は、ウェブページのエクスペリエンスの品質について情報提供することは、ユーザーが検索結果からアクセスするページを選択するうえで役に立つと考えています。検索結果において、スニペットや画像プレビューは、トピックのコンテキストを示すことでページからどのような情報が得られるかを知るのに役立ちます。検索結果における視覚的インジケーターも、方法は異なるものの目的は同じです。Google は、これを利用してページ エクスペリエンスの基準をすべて満たすページを識別できるようにする取り組みを行っています。この取り組みは間もなくテスト段階に入り、成功すれば 2021 年 5 月にこの機能をリリースする予定です。今後数か月のうちに進捗状況をお知らせいたします。

ページ エクスペリエンスの改善に必要なツール

このような変更に備え、パブリッシャーの皆様がページ エクスペリエンスの改善に取り掛かりやすくなるよう、Google はさまざまなツールを用意しました。改善の最初のステップは、サイト全体のページを監査して、改善の余地があるかどうかを調べることです。このステップでは、Search Console の Core Web Vitals レポートを利用することで、サイトのパフォーマンスの概要を把握し、問題を詳細に調査できます。改善点を特定したら、PageSpeed InsightsLighthouse を利用して、見つかった問題の修正を繰り返し試行できます。改善に取り掛かるために必要なすべてのツールは、web.dev/vitals-tools にまとめられています。

補足情報として、優れたページ エクスペリエンスを実現するための簡単かつ費用対効果の高い方法に AMP があります。AMP チームの分析によれば、大多数の AMP ページは優れたページ エクスペリエンスを実現しています。AMP サイトのパブリッシャーの方には、最近リリースされた AMP ページ エクスペリエンス ガイドの利用をおすすめします。これは、デベロッパー向けの実用的なアドバイスを提供する診断ツールです。

AMP コンテンツは Google 検索で引き続きサポートされます。コンテンツの AMP バージョンを公開すると、現在と同様、Google 検索はそのキャッシュ最適化された AMP バージョンにリンクすることで、ユーザーへの配信を最適化します。

まとめ

Google 検索の使命は、ユーザーがウェブ上で最も関連性が高く質の高いサイトを見つけられるようにすることです。上述の更新の目的は、優れたエクスペリエンスのページをハイライト表示して、ユーザーが求める情報を確実に見つけられるようにすることです。Google はこの取り組みを続けていきます。その一環として、今後もページ エクスペリエンス シグナルの拡充を続け、毎年更新を行う予定です。これまでに用意したツールとリソースが、優れたウェブサイトの作成と、ひいてはユーザーにとって有益なウェブ エコシステムの構築に役立つことを願っております。

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