2020 年 1 月 21 日(火)
schema.org や data-vocabulary.org などの構造化データスキーマは、ウェブ上のマークアップ ベースのアプリケーションで共有されている意味のある構造を定義するために使用されています。schema.org の利用が増加し、より一般的になっているため、単一の SD スキームでの開発に集中することにしました。2020 年 4 月 6 日以降、data-vocabulary.org マークアップは Google のリッチリザルト機能に対して無効になります。
この変更に備え、本日より、Search Console では data-vocabulary.org スキーマを使用するページに対して、廃止に備えることができるよう、警告を表示します。こうすることにより、このマークアップを使用するページを簡単に発見して、data-vocabulary.org マークアップを schema.org マークアップに置き換えることができるようになります。
構造化データについて
Google では、構造化データの標準化された形式と共通スキーマを使用して、ページに関する情報とページの内容を記述しています。この情報は、主に 2 つの目的で使用されます。
- ページの内容を理解する
- 検索結果の特別な機能や拡張機能を実現する
構造化データ形式について
JSON-LD、RDFa、microdata などの構造化データ形式では、説明データのエンコードに使用できる少数の固定構造が定義されています。通常、JSON や HTML などの下位レベルの規格の上に構築されます。サポートされている形式と推奨される形式の詳細については、デベロッパー ガイドをご覧ください。
構造化データスキーマについて
構造化データスキーマは、構造化データ形式とともに辞書のように機能し、物事の種類(Person
、Event
、Organization
など)、特性や関係性(name
、worksFor
など)に対して用語を定義します。このように形式とスキーマを分離することで、異なる形式を使用していても、広く共有されている同じスキーマを活用できます。
data-vocabulary スキーマ
Google の「Data Vocabulary」プロジェクトは、他の検索エンジンとの協力による schema.org の開発につながったことを考えれば、ウェブでの構造化データの開発における重要なマイルストーンだと言えます。しかし、今では非常に古いものになっており、一般にはより広く共有されている schema.org ボキャブラリを使用することをおすすめします。そのため、data-vocabulary.org マークアップは、Google 検索の検索結果の機能や拡張機能の対象ではなくなります。
今回の変更による影響はこれだけです。data-vocabulary スキーマを使用するページは、他の目的に対しては引き続き有効です。
Google のリッチリザルト機能の対象とするために、data-vocabulary.org 構造化データを schema.org 構造化データに変換することをおすすめします。
たとえば、次のようにして data-vocabulary を schema.org に変更できます。
Data-vocabulary.org
<div itemscope itemtype="https://data-vocabulary.org/Breadcrumb"> <a href="https://www.example.com/dresses" itemprop="url"> <span itemprop="title">Dresses</span></a> > </div> <div itemscope itemtype="https://data-vocabulary.org/Breadcrumb"> <a href="https://www.example.com/dresses/real" itemprop="url"> <span itemprop="title">Real Dresses</span></a> > </div>
Schema.org
<ol itemscope itemtype="https://schema.org/BreadcrumbList"> <li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="https://schema.org/ListItem"> <a itemprop="item" href="https://example.com/dresses"><span itemprop="name">Dresses</span></a> <meta itemprop="position" content="1" /></li> <li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="https://schema.org/ListItem"> <a itemprop="item" href="https://example.com/dresses/real"><span itemprop="name">Real Dresses</span></a> <meta itemprop="position" content="2" /></li> </ol>
検索ボックスに貼り付けることで、リッチリザルト テストで実際に使用しているコード スニペットをテストすることできます。ぜひ試してみてください。また、ご質問やご意見がありましたら、Google のウェブマスター向けコミュニティでご確認ください。