プロパティの予測

model.predictProperties() を使用して ee.FeatureCollection の予測を行います。各特徴はデータポイントであり、各プロパティはモデル入力特徴です。入力と出力は、スカラー文字列値、スカラーブール値、スカラーから多次元配列までの任意の形状の数値値にすることができます。モデルの出力は、出力テーブルの新しいプロパティとして表されます。

入力と出力

モデルの入力と出力を制御するには、次の引数を使用します。

inputProperties

入力プロパティを、ホスト型モデルに明示的に送信するプロパティのリストに設定します。

inputTypeOverride

inputTypeOverride は、特定の型とディメンション情報が指定されたプロパティ名のディクショナリです。これは、多くの Earth Engine アルゴリズムが、実行時まで推論できない動的型の出力を作成するため、必要になる場合があります。

たとえば、コレクションに ee.Terrain.slope 関数をマッピングして値「slope」を計算する場合は、推論入力で「slope」の出力タイプを次のように指定する必要があります。

inputTypeOverride = {
  "slope": {
    "type": "PixelType",
    "precision": "float",
    "dimensions": 0,
    "min": -100.0,
    "max": 100.0
  }
}

ヒント: プロパティを「テンソルに変換できない」というエラー メッセージが表示されることがあります。解決策としては、型オーバーライドを使用して、入力を特定の型に強制する方法があります。

outputProperties

出力プロパティ名から出力プロパティ情報の辞書へのマップ。有効なプロパティ情報フィールドは「type」と「dimensions」です。「type」は、出力プロパティを記述する ee.PixelType にする必要があります。「dimensions」は、そのプロパティが配列である場合に、そのプロパティのディメンション数を指定する整数(省略可)です。たとえば、1 次元配列プロパティ「p」に対して、次のような出力プロパティを指定します。

outputProperties = {
  "p": {
    "type": ee.PixelType.int8(),
    "dimensions": 1
  }
}