よくある質問(FAQPage
、Question
、Answer
)の構造化データ
「よくある質問(FAQ)」のページには、特定のトピックに関する質問と回答の一覧が掲載されています。「よくある質問」のページを適切にマークアップすると、検索結果にリッチリザルトを表示したり、Google アシスタントのアクションで対応したりできるようになります。これにより、想定するユーザーにリーチしやすくなります。
構造化データを追加する方法
構造化データは、ページに関する情報を提供し、ページ コンテンツを分類するための標準化されたデータ形式です。構造化データを初めて使用する場合は、構造化データの仕組みについてをご覧ください。
構造化データの作成、テスト、リリースの概要は次のとおりです。ウェブページに構造化データを追加するための手順ガイドについては、構造化データの Codelab をご覧ください。
- 必須プロパティを追加します。使用している形式に基づいて、ページ上の構造化データを挿入する場所をご確認ください。
- ガイドラインに従います。
- リッチリザルト テストでコードを検証し、重大なエラーを修正します。ツールで報告される重大ではない問題の修正も検討してください。構造化データの品質向上に役立ちます(ただし、リッチリザルトの対象となるために必ずしも必要というわけではありません)。
- 構造化データが含まれているページを数ページ導入し、URL 検査ツールを使用して、Google でページがどのように表示されるかをテストします。Google がページにアクセスでき、robots.txt ファイル、
noindex
タグ、ログイン要件によってページがブロックされていないことを確認します。ページが正常に表示されたら、Google に URL の再クロールを依頼できます。 - 今後の変更について Google に継続して情報を提供するために、サイトマップを送信することをおすすめします。これは、Search Console Sitemap API で自動化できます。
機能の提供状況
「よくある質問」のリッチリザルトは、よく知られた信頼のおける政府機関または保健衛生関連のウェブサイトを対象として、Google 検索を利用できるすべての言語と国のパソコンとモバイル デバイスで利用できます。
例
JSON-LD で記述した FAQPage
の例を示します。
<html> <head> <title>Finding an apprenticeship - Frequently Asked Questions(FAQ)</title> <script type="application/ld+json"> { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "How to find an apprenticeship?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "<p>We provide an official service to search through available apprenticeships. To get started, create an account here, specify the desired region, and your preferences. You will be able to search through all officially registered open apprenticeships.</p>" } }, { "@type": "Question", "name": "Whom to contact?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "You can contact the apprenticeship office through our official phone hotline above, or with the web-form below. We generally respond to written requests within 7-10 days." } }] } </script> </head> <body> </body> </html>
microdata で記述した FAQPage
の例を示します。
<html itemscope itemtype="https://schema.org/FAQPage"> <head></head> <body> <h1> Frequently Asked Questions(FAQ) </h1> <div itemscope itemprop="mainEntity" itemtype="https://schema.org/Question"> <h2 itemprop="name">How to find an apprenticeship?</h2> <div itemscope itemprop="acceptedAnswer" itemtype="https://schema.org/Answer"> <div itemprop="text"> We provide an official service to search through available apprenticeships. To get started, create an account here, specify the desired region, and your preferences. You will be able to search through all officially registered open apprenticeships. </div> </div> </div> <div itemscope itemprop="mainEntity" itemtype="https://schema.org/Question"> <h2 itemprop="name">Whom to contact?</h2> <div itemscope itemprop="acceptedAnswer" itemtype="https://schema.org/Answer"> <div itemprop="text"> You can contact the apprenticeship office through our official phone hotline above, or with the web-form below. We generally respond to written requests within 7-10 days. </div> </div> </div> </body> </html>
ガイドライン
「よくある質問」のページが「よくある質問」のリッチリザルトに表示されるようにするには、以下のガイドラインを遵守する必要があります。
コンテンツ ガイドライン
- 保健機関または政府機関関連のサイトであり、かつ知名度と信頼性の高いサイトである必要があります。
FAQPage
は、各質問に対する回答が 1 つだけのよくある質問を含むページにのみ使用します。1 つの質問に対してユーザーが他の回答を送信できるページでは、代わりにQAPage
を使用してください。次に例を示します。使用できる場合の例:
- 保健衛生関連のサイト運営者が作成し、ユーザーが他の回答を送信できない FAQ ページ
- よくある質問の一覧が掲載され、ユーザーが他の回答を送信できない政府機関のサポートページ
使用できない場合の例:
- 1 つの質問に対して複数のユーザーが回答を送信できるフォーラム ページ
- 1 つの質問に対して複数のユーザーが回答を送信できる製品サポートページ
- 1 つのページに複数のユーザーが質問と回答を送信できる製品サポートページ
FAQPage
を宣伝目的で使用しないでください。- 各
Question
に質問のテキスト全体が含まれるようにし、各Answer
に回答のテキスト全体が含まれるようにします。質問のテキストと回答のテキストの全体が表示される場合があります。 - 質問と回答のコンテンツに、猥褻または冒とく的なコンテンツ、露骨な性表現を含むコンテンツ、暴力的な描写を含むコンテンツ、危険または違法な行為を助長するコンテンツ、差別や中傷にあたるコンテンツが含まれる場合、リッチリザルトとして表示されない可能性があります。
- すべての
FAQ
コンテンツは、参照元のページでユーザーに表示されなければなりません。次に例を示します。使用できる場合の例:
- 質問と回答の両方がページに表示されている。
- 質問がページに表示され、回答は展開可能なセクションで非表示になっている。展開可能なセクションをクリックすると回答を表示できる。
無効なユースケース: ページで「よくある質問」コンテンツをまったく見つけることができない。
- サイトで同じ「よくある質問」コンテンツが複数表示されている場合(つまり、同じ質問と答えがサイトの複数のページで表示される場合)、サイト全体で 1 つのよくある質問のインスタンスだけにマークアップします。
構造化データタイプの定義
コンテンツがリッチリザルトとして表示されるようにするには、必須プロパティを含める必要があります。また、推奨プロパティを使用することで構造化データにより多くの情報を追加でき、ユーザー エクスペリエンスを向上させることができます。
FAQPage
FAQPage の完全な定義については、schema.org をご覧ください。
FAQPage
タイプは、そのページが質問と回答を掲載した「よくある質問」のページであることを示します。ページごとに 1 つの FAQPage
タイプ定義が必要です。
Google がサポートするプロパティは、次のとおりです。
必須プロパティ | |
---|---|
mainEntity |
Question
|
Question
Question
の完全な定義については、schema.org をご覧ください。
Question
タイプは、よくある質問の中の回答付き質問を 1 つ定義します。すべての Question
インスタンスは schema.org/FAQPage
の mainEntity
プロパティ配列に含める必要があります。
Google がサポートするプロパティは、次のとおりです。
必須プロパティ | |
---|---|
acceptedAnswer |
Answer
質問に対する回答。質問ごとに 1 つの回答が必要です。 |
name |
Text
質問の全文(例: 「払い戻しの処理にはどのくらいかかりますか?」)。 |
Answer
Answer
の完全な定義については、schema.org をご覧ください。
Answer
タイプは、そのページの各 Question
に対する acceptedAnswer
を定義します。
Google がサポートするプロパティは、次のとおりです。
必須プロパティ | |
---|---|
text |
Text
質問に対する回答の全文。回答には、リンクやリストなど、HTML コンテンツを含めることもできます。Google 検索では次の HTML タグが表示され、他のすべてのタグは無視されます: |
Search Console でリッチリザルトを監視する
Search Console は、Google 検索におけるページのパフォーマンスを監視できるツールです。Search Console に登録していなくても Google 検索結果に表示されますが、登録することにより、Google がサイトをどのように認識しているかを把握して改善できるようになります。次の場合は Search Console を確認することをおすすめします。
構造化データを初めてデプロイした後
ページがインデックスに登録されたら、関連するリッチリザルトのステータス レポートを使用して、問題がないかどうかを確認します。有効な項目が増え、無効な項目が増えていない状態が理想的です。構造化データに問題が見つかった場合の手順は次のとおりです。
- 無効な項目を修正します。
- 一般公開 URL の検査を行い、問題が解決したかどうかを確認します。
- ステータス レポートを使用して検証をリクエストします。
新しいテンプレートをリリースした後やコードを更新した後
ウェブサイトに大幅な変更を加えた場合は、構造化データの無効な項目が増加しないかどうか監視します。- 無効な項目が増加した場合は、新しく公開したテンプレートが正常に機能していないか、既存のテンプレートの新しい操作方法に問題があると考えられます。
- 有効な項目が減少している(無効な項目の増加と一致しない)場合は、ページに構造化データが埋め込まれていない可能性があります。URL 検査ツールを使用して問題の原因を特定します。
トラフィックを定期的に分析する場合
パフォーマンス レポートを使用して Google 検索のトラフィックを分析します。このデータから、検索でページがリッチリザルトとして表示される頻度、ユーザーがページをクリックする頻度、検索結果におけるページの平均掲載順位がわかります。この結果は、Search Console API を使用して自動的に取得することもできます。トラブルシューティング
構造化データの実装またはデバッグで問題が発生した場合は、以下のリソースが参考になります。
- コンテンツ管理システム(CMS)を使用している場合や、サイトが他者によって管理されている場合は、それに応じて支援を依頼してください。その際は、問題の詳細を含む Search Console のメッセージを必ず転送してください。
- 構造化データを使用するコンテンツが必ず検索結果に表示されるとは限りません。コンテンツがリッチリザルトに表示されないときのよくある原因については、構造化データに関する一般的なガイドラインをご覧ください。
- 構造化データにエラーがある可能性があります。構造化データエラーの一覧を確認してください。
- 構造化データへの手動による対策をページに対して実施すると、ページ上の構造化データが無視されるようになります(ただし、Google 検索結果にはページは引き続き表示されます)。構造化データの問題を修正するには、手動による対策レポートを使用します。
- ガイドラインを再度確認し、コンテンツがガイドラインを遵守していないことを確認します。スパム コンテンツまたはスパム マークアップの使用が原因で、問題が発生する場合がありますが、これは構文の問題ではない可能性があり、リッチリザルト テストでは特定できません。
- リッチリザルトが見つからない場合またはリッチリザルトの合計数が不足している場合のトラブルシューティングをご覧ください。
- 再クロールとインデックスの再登録に要する時間を考慮してください。ページを公開した後、Google が対象のページを検出してクロールするまでに数日を要する場合があることに留意してください。クロールとインデックス登録に関する一般的な質問については、Google 検索のクロールとインデックス登録に関するよくある質問をご覧ください。
- Google 検索セントラル フォーラムでもご質問をお受けしています。