教育向け Q&A(QuizQuestionAnswer)の構造化データ

フラッシュカード ページがある場合は、そのページに Quiz 構造化データを追加すると、教育関連の質問に対する回答を生徒が見つけやすくなります。構造化データを追加すると、Google 検索の検索結果、Google アシスタント、Google レンズの結果の教育向け Q&A カルーセルにコンテンツを表示できるようになります。

教育向け Q&A のリッチリザルトの例

教育向け Q&A カルーセルに表示されるページの種類は次のとおりです。

  • フラッシュカード ページ: フラッシュカードを含むページ。フラッシュカードは、片側に質問が記載され、もう一方の側に回答が記載されるのが一般的です。フラッシュカード ページをマークアップするには、このガイドの残りの部分をお読みいただき、教育向け Q&A スキーマを追加する方法をご確認ください。
  • 単一 Q&A ページ: 1 つの質問と、ユーザーが送信した回答がその質問に続いて掲載されるページです。単一 Q&A ページをマークアップするには、代わりに QAPage マークアップを追加します。

機能の提供状況

教育向け Q&A カルーセルは、Google 検索を利用可能なすべての地域において英語でご利用いただけます。この機能は、パソコンとモバイルで教育関連のトピックを検索する場合にのみ使用できます。試しに、"the measure of three angles of a quadrilateral are 80 90 and 103 degrees" や、"the ratio of surface energy to surface area is" のようなクエリを検索してみてください。

構造化データを追加する方法

構造化データは、ページに関する情報を提供し、ページ コンテンツを分類するための標準化されたデータ形式です。構造化データを初めて使用する場合は、構造化データの仕組みについてをご覧ください。

構造化データの作成、テスト、リリースの概要は次のとおりです。ウェブページに構造化データを追加するための手順ガイドについては、構造化データの Codelab をご覧ください。

  1. 必須プロパティを追加します。使用している形式に基づいて、ページ上の構造化データを挿入する場所をご確認ください。
  2. ガイドラインに従います。
  3. リッチリザルト テストでコードを検証し、重大なエラーを修正します。ツールで報告される重大ではない問題の修正も検討してください。構造化データの品質向上に役立ちます(ただし、リッチリザルトの対象となるために必ずしも必要というわけではありません)。
  4. 構造化データが含まれているページを数ページ導入し、URL 検査ツールを使用して、Google でページがどのように表示されるかをテストします。Google がページにアクセスでき、robots.txt ファイル、noindex タグ、ログイン要件によってページがブロックされていないことを確認します。ページが正常に表示されたら、Google に URL の再クロールを依頼できます。
  5. 今後の変更について Google に継続して情報を提供するために、サイトマップを送信することをおすすめします。これは、Search Console Sitemap API で自動化できます。

以下に示すのは、教育向け Q&A 構造化データを含むフラッシュカード ページの例です。


<html>
  <head>
    <title>Cell Transport</title>
    <script type="application/ld+json">
    {
      "@context": "https://schema.org/",
      "@type": "Quiz",
      "about": {
        "@type": "Thing",
        "name": "Cell Transport"
      },
      "educationalAlignment": [
        {
          "@type": "AlignmentObject",
          "alignmentType": "educationalSubject",
          "targetName": "Biology"
        }
      ],
      "hasPart": [
        {
          "@context": "https://schema.org/",
          "@type": "Question",
          "eduQuestionType": "Flashcard",
          "text": "This is some fact about receptor molecules.",
          "acceptedAnswer": {
            "@type": "Answer",
            "text": "receptor molecules"
          }
        },
        {
          "@context": "https://schema.org/",
          "@type": "Question",
          "eduQuestionType": "Flashcard",
          "text": "This is some fact about the cell membrane.",
          "acceptedAnswer": {
            "@type": "Answer",
            "text": "cell membrane"
          }
        }
      ]
    }
    </script>
  </head>
</html>

ガイドライン

ページを教育向け Q&A のリッチリザルトで表示できるようにするには、以下のガイドラインを遵守する必要があります。

技術に関するガイドライン

  • 構造化データは、可能な限り最も詳細なリーフページに実装します。質問が掲載されていないページに構造化データを追加しないでください。
  • すべての質問で、eduQuestionType プロパティの Flashcard 値を使用する必要があります。他の種類の質問が掲載されているページは、教育向け Q&A カルーセルに表示できません。異なる種類の質問が含まれるページには、練習問題を使用することを検討してください。
  • ホストの負荷の設定で頻繁なクロールが許容されていることを確認します。
  • サイトの質問は直ちにページ上でユーザーに表示されます。つまり、質問はデータファイルや PDF にのみ保持されるわけではありません。
  • ページの質問が 1 つのみで、ユーザーが送信する複数の回答をその質問に続けて掲載するには、代わりに QAPage マークアップを使用します。

コンテンツ ガイドライン

Google の教育向け Q&A コンテンツ ガイドラインは、ユーザーが関連する学習リソースにアクセスできるようにすることを目的としています。これらのガイドラインに違反するコンテンツが見つかった場合、Google はしかるべき措置を講じます。これには、手動による対策や、Google の教育向け Q&A のリッチリザルトにコンテンツが表示されないようにすることも含まれます。

  • 教育向け Q&A ページは、Q&A ページと同じコンテンツ ガイドラインを遵守している必要があります。
  • 教育関連の質問と回答がページに掲載されている必要があります。少なくとも 1 つの質問と回答のペアがページに掲載されており、回答についてはユーザーの質問に関連する適切な回答であることが必要です。
  • この機能を使用する教育向け Q&A ページの正確性と品質に関する責任はサイト運営者にあります。品質と教育に関する審査プロセスに基づいて、一定量のコンテンツが不正確であることが判明した場合は、問題が解決するまで Q&A ページのすべてまたは一部がこの機能の対象から除外される可能性があります。

構造化データタイプの定義

コンテンツがリッチリザルトとして表示されるようにするには、必須プロパティを含める必要があります。また、推奨プロパティを使用することでコンテンツに関する詳細情報を追加でき、ユーザー エクスペリエンスの向上につながります。

クイズ

Quiz は、フラッシュカード(1 枚または複数)のセットです。セットは同じコンセプトまたはテーマに沿って作成するのが一般的です。

Quiz の定義の全文は schema.org で確認できます。Google がサポートするプロパティは、次のとおりです。

必須プロパティ
hasPart

Question

クイズの具体的な質問(フラッシュカード形式)についての、ネストされた情報。1 つの hasPart プロパティで 1 つのフラッシュカードを表します。

複数のフラッシュカードを含めるには、このプロパティを繰り返します。


{
  "@type": "Quiz",
  "hasPart": {
    "@type": "Question"
  }
}
推奨プロパティ
about

Thing

Quiz の基礎となるコンセプトについての、ネストされた情報。


{
  "@type": "Quiz",
  "about": {
    "@type": "Thing"
  }
}
about.name

Text

Quiz の基礎となるコンセプトについての、ネストされた情報。このプロパティは複数のエントリが可能です。


{
  "@type": "Quiz",
  "about": {
    "@type": "Thing",
    "name": "Cell transport"
  }
}
educationalAlignment

AlignmentObject

確立されている学習フレームワークとクイズの対応付け。このプロパティは、科目または分野と、対象学年または教育基準に対してクイズを対応付けるために繰り返し使用できます。


{
  "@type": "Quiz",
  "educationalAlignment": []
}
educationalAlignment.alignmentType

Text

クイズの学習リソースとフレームワーク ノード間の対応付けのカテゴリ。Google 検索では LRMI 標準を使用しています。

alignmentType を繰り返し使用して、科目と、対象学年または教育標準の両方を指定します。

  • クイズの科目または分野を指定するには、alignmentType プロパティを educationalSubject 値に設定します。
  • クイズの対象学年または教育基準を指定するには、alignmentType プロパティを educationalLevel 値に設定します。

educationalSubject プロパティと educationalLevel プロパティの両方を指定する方法は次のとおりです。


{
  "@type": "Quiz",
  "educationalAlignment": [
     {
       "@type": "AlignmentObject",
       "alignmentType": "educationalSubject",
       "targetName": "Biology"
     },
     {
       "@type": "AlignmentObject",
       "alignmentType": "educationalLevel",
       "targetName": "Fifth grade"
     }

  ]
}
educationalAlignment.targetName

Text

確立されている学習フレームワークのノードの名前。「中学 1 年生: 細胞の構造」などとします。


{
  "@type": "Quiz",
  "educationalAlignment": [
     {
       "@type": "AlignmentObject",
       "targetName": "Grade 7: Cell Structure"
     }
  ]
}

質問

各質問は 1 つのフラッシュカードに対応し、QuizhasPart プロパティの下にネストされます。この Question の要件は、QAPage の質問の要件とは異なります。

Question の定義の全文は schema.org で確認できます。Google がサポートするプロパティは、次のとおりです。

必須プロパティ
acceptedAnswer

Answer

フラッシュカードへの回答の全文。acceptedAnswer プロパティは、Question のタイプごとに 1 つのみにする必要があります。


{
  "@type": "Question",
  "acceptedAnswer": {
    "@type": "Answer",
    "text": "cell membranes"
  }
}
eduQuestionType

Text

質問の種類。固定値 Flashcard を使用する必要があります。


{
  "@type": "Question",
  "eduQuestionType": "Flashcard”
}
text

Text

フラッシュカードに記載された質問の全文。


{
  "@type": "Question",
  "text": "A protein on the surface of HIV can attach to proteins on the surface of healthy human cells. What are the attachment sites on the surface of the cells known as?"
}

Search Console でリッチリザルトを監視する

Search Console は、Google 検索におけるページのパフォーマンスを監視できるツールです。Search Console に登録していなくても Google 検索結果に表示されますが、登録することにより、Google がサイトをどのように認識しているかを把握して改善できるようになります。次の場合は Search Console を確認することをおすすめします。

  1. 構造化データを初めてデプロイした後
  2. 新しいテンプレートをリリースした後やコードを更新した後
  3. トラフィックを定期的に分析する場合

構造化データを初めてデプロイした後

ページがインデックスに登録されたら、関連するリッチリザルトのステータス レポートを使用して、問題がないかどうかを確認します。有効な項目が増え、無効な項目が増えていない状態が理想的です。構造化データに問題が見つかった場合の手順は次のとおりです。

  1. 無効な項目を修正します
  2. 一般公開 URL の検査を行い、問題が解決したかどうかを確認します。
  3. ステータス レポートを使用して検証をリクエストします。

新しいテンプレートをリリースした後やコードを更新した後

ウェブサイトに大幅な変更を加えた場合は、構造化データの無効な項目が増加しないかどうか監視します。
  • 無効な項目が増加した場合は、新しく公開したテンプレートが正常に機能していないか、既存のテンプレートの新しい操作方法に問題があると考えられます。
  • 有効な項目が減少している(無効な項目の増加と一致しない)場合は、ページに構造化データが埋め込まれていない可能性があります。URL 検査ツールを使用して問題の原因を特定します。

トラフィックを定期的に分析する場合

パフォーマンス レポートを使用して Google 検索のトラフィックを分析します。このデータから、検索でページがリッチリザルトとして表示される頻度、ユーザーがページをクリックする頻度、検索結果におけるページの平均掲載順位がわかります。この結果は、Search Console API を使用して自動的に取得することもできます。

トラブルシューティング

構造化データの実装またはデバッグで問題が発生した場合は、以下のリソースが参考になります。