このガイドでは、アドオンでユーザーの言語 / 地域とタイムゾーンを取得し、その情報を使用してインターフェースと動作をカスタマイズする方法について説明します。Google Apps Script 固有のガイドについては、Apps Script デベロッパー向けドキュメントのユーザーの言語 / 地域とタイムゾーンを取得するをご覧ください。
アドオンのデプロイ リソースを構成する
アドオンがユーザーの言語 / 地域とタイムゾーンを取得できるようにするには、アドオンのデプロイ リソースを構成します。
- アドオンのデプロイ リソースで、
addOns.common.useLocaleFromApp
フィールドをtrue
に設定します。 - デプロイ リソースの
oauthScopes
リストにhttps://www.googleapis.com/auth/script.locale
認可スコープを追加します。このスコープにより、アドオンに国、言語、タイムゾーンを表示する権限が付与されます。 - 更新したデプロイ リソースを保存します。
アドオンの oauthScopes
リストにスコープを追加した後、ユーザーは次回アドオンを使用するときに再承認する必要があります。
ロケールとタイムゾーンの情報を取得する
イベント オブジェクトには、ユーザーの言語 / 地域に関する情報が含まれます。この情報は、次の commonEventObject
プロパティから取得できます。
commonEventObject.userLocale
- ユーザーの言語と国 / 地域の識別子。たとえば、en-US
は米国で話されている英語を表します。commonEventObject.timeZone.offset
- 協定世界時(UTC)からのユーザーのタイムゾーン オフセット(ミリ秒単位)。commonEventObject.timeZone.id
- ユーザーのタイムゾーン識別子。例:America/New_York
。commonEventObject.timeZone
- ユーザーのタイムゾーン ID とオフセット。
イベント オブジェクトは、ユーザーがアドオンを操作する(たとえば、ボタンをクリックする)と、action
コールバック関数、homepageTrigger
関数、contextualTrigger
関数に渡されます。各コールバック関数またはトリガー関数は、イベント オブジェクトからロケールとタイムゾーンの情報を取得し、必要に応じて使用できます。たとえば、新しいカードに移動するコールバック関数は、カードに追加するテキストを決定する際に、言語 / 地域の文字列を参照できます。