Business Profile API を使用すると、販売者が Google でビジネスを管理するためのプラットフォームを作成できます。プラットフォームでパートナーは、ビジネス名、住所、電話番号と一致するリスティングを検索できます。また、ビジネスのオーナー権を申請したり、緯度と経度によってビジネスの所在地を正確に配置したりすることもできます。
準備
Business Profile API を使用するには、組み込み先のアプリケーションを事前に登録し、OAuth 2.0 の認証情報を取得する必要があります。Business Profile API の使用方法について詳しくは、基本設定をご覧ください。
住所データの使用方法
プラットフォーム上で住所と位置情報のデータを扱うには、Business Profile API と Maps API の 2 種類の API とリソースを使用できます。
ビジネス プロフィールでよく使用されるリソース
GoogleLocations
API を使用すると、ビジネス プロフィールでビジネス情報がすでに申請されているかどうかを販売者が事前に確認できます。申請されていなければ、販売者はすぐにアクセスをリクエストできます。
PostalAddress
オブジェクトはビジネスの実際の住所を表します。
Google マップでよく使用されるリソース
パートナーのワークフローでよく使用されるのは、インタラクティブな地図を作成する Maps JavaScript Places ウィジェットです。次の Maps API も便利です。
- Place Autocomplete と Place Details で場所予測を返します。 料金について詳しくは、SKU: Autocomplete (included with Places Details) – Per Session をご覧ください。
- Place Search で場所情報をクエリします。 料金について詳しくは、SKU: Find Place をご覧ください。
- Geocoding を使用して住所のジオコーディングとリバース ジオコーディングを提供します。料金について詳しくは、SKU: Geocoding をご覧ください。
1 件か 0 件の一致
ビジネス情報に一致するリスティングをパートナーが検索する場合、検索結果を 1 件か 0 件の一致に絞り込むことを目標とします。これにより、検索条件に一致するビジネス情報を特定するか、ビジネス プロフィールにビジネス情報がまだ存在しないことを確認することができます。
一致が 0 件の場合は accounts.locations.create
メソッドを使用して新しいリスティングを作成し、1 件の場合は GoogleLocations
ガイドに沿って既存のリスティングのオーナー申請を行います。Google が住所をジオコーディングできない場合、ビジネス情報の作成は失敗し、API レスポンスに LatLng
データのリクエストが含まれます。販売者が LatLng
データを提供する方法については、位置情報データの手動調整をご覧ください。
LatLng
座標が決定されると、新しいリスティングが作成されます。
部分一致および複数一致
ビジネスオーナーやパートナーの運用チームがビジネス情報と一致するリスティングを検索すると、入力した情報の一部が一致したり、検索クエリに対して複数の一致が表示されたりすることがあります。検索結果を 1 件または 0 件の一致に絞り込むために、部分一致および複数一致は 2 つの Maps API ユースケースによって手動で解決します。
ユーザーが検索を絞り込む
パートナー プラットフォームでユーザーがビジネス情報を検索した際に、部分一致が複数ある場合、次のいずれかの方法で問題を解決できます。
- 部分一致アドレスを分析して、正しいアドレスを選択します。
- より正確になるように住所の一部を編集するか再入力し、結果を 1 件か 0 件の一致に絞り込みます。
ユーザーが 1 つ以上の完全一致から選択する
場合によっては、複数のビジネス情報がユーザーの検索住所と完全に一致することがあります。 たとえば、ユーザーがパートナー プラットフォームに次の住所を入力するとします。
Burung kolibri, Collmin Sq., GRN No. 1, Wonokromo, Jawa Timur 60983, Indonesia
以下のレスポンスが返されたとします。これらはすべて、指定されたアドレスと一致します。
- Kasperson Printer Center。オーナー未確認のビジネス情報。
- Bengo Seguro。オーナー確認済みのビジネス情報。
- Garush Productions。オーナー未確認のビジネス情報。
ユーザーは一致するビジネスを手動で選択します。消費者にビジネスへの正確なルートを提供するには、ビジネスの緯度と経度(LatLng
)データを調整して位置精度を高める必要があります。ユーザーが LatLng
を手動で入力する方法については、位置情報データの手動調整をご覧ください。
位置情報データの手動調整
ビジネスの緯度と経度(LatLng
)座標を追加すると、ビジネス プロフィールのリスティングの精度を高めることができます。新規のビジネスで LatLng
座標が不明な場合は、Maps JavaScript Places ウィジェットを使用して、手動でピンをドロップし、正確な LatLng
座標を設定することができます。
検索結果の品質
検索結果は、検索する住所の精度や地域によって大きく異なります。発展途上地域では、マップ上の場所が少なく、Google の住所形式との整合性がないことがよくあります。このような場合は検索結果の質が低下するため、住所形式を手動で調整しつつ、Maps API を使用することをおすすめします。