2023 年 5 月 Google SEO オフィスアワー

これは 2023 年 5 月の Google SEO オフィスアワーの文字起こしです。サイト固有のヘルプが必要な場合は、Google 検索セントラルのヘルプ コミュニティに質問を投稿することをおすすめします。

Duy: Kholizio さんから次の質問がありました。「ドメインがペナルティを受けた場合、そのドメインからのリンクは影響を受けますか?」

「ペナルティを受ける」というのは、スパム用アルゴリズムまたは手動による対策によって、ドメインの検索結果での順位が下がることを指していると理解します。ほとんどの場合、そのとおりです。スパムだとわかっているサイトからのリンクは信頼しません。これはアンカー シグナルの質を維持することにつながります。

異なる URL テストツールでは、生成される結果に違いはありますか?

Martin: Ellen Edmands さんから次の質問がありました。「URL 検査ツールでレンダリングされた HTML タブとリッチリザルト テストツールでレンダリングされた HTML タブの結果は違う形で生成されますか?」

一般的には同じ方法で生成されます。ただし、作成方法は 2 種類あります。Google Search Console で [クロール済みのページを表示] タブを使うときにインデックス登録パイプラインを使用する方法と、Google Search Console のライブテストまたはリッチリザルト テストツールのライブテストを使用する方法です。ライブテストの場合は両方とも、キャッシュをスキップして、ページの現在のバージョンがどのようにレンダリングされるかについて、現時点での状態を示します。そのため、キャッシュがないこと、キャッシュのタイムアウトが発生しないことが、レンダリングされる結果に影響します。このタイムアウトが発生するタイミングとタイムアウトが発生するかどうかによって、レンダリングされた HTML が異なる場合があります。ただし、インフラストラクチャのまったく同じパスを使用して、作成されています。

オフページ SEO をディレクトリとソーシャル ブックマーク サイトに送信することは意味がありますか?

Gary: Shantanu さんから次の質問がありました。「オフページ SEO をディレクトリとソーシャル ブックマーク サイトに送信することは意味がありますか?」

この質問はいいですね、15 年前に SEO に携わっていたときのことを思い出します。簡潔に答えると、ディレクトリへの送信とソーシャル ブックマークに時間を費やすことはおすすめしません。まったく役に立たないことに時間を無駄にすることになる可能性が高いです。

コレクション ページがサイトで noindex として除外されているのはなぜですか?

John: 「コレクション ページがサイトで noindex として除外されているのはなぜですか?」

おっしゃっているサイトを見て、確認してみました。簡単に言うと、除外されているのはサイトのページネーションされたカテゴリページで、noindex robots <meta> タグが付いています。このような場合、Search Console が特定している具体的な URL を確認することをおすすめします。手早く確認する方法としては、ブラウザでページを開き、view-source を使用します。「robots」を検索して robots <meta> タグ、「googlebot」を検索して、Googlebot <meta> タグを見つけます。このようなタグが複数含まれるページもあります。今回のケースでは、2 つの異なる robots <meta> タグがあり、2 つ目に noindex が付いていました。高度な方法としては、Chrome のモバイル エミュレーションを使って、デベロッパー ツールの [要素を検証] から読み込まれた DOM を確認するか、Search Console の [URL を検査] 機能を使うこともできます。この特定のケースの場合は、サイトの e コマース プラットフォームのプラグインまたは設定によるものと思われます。このままでも問題ないものである可能性があります。

Duy: 名前が不明な方から次の質問がありました。「ロシアのウェブサイトから私のサイトにリンクされているようです。このリンクをブロックするにはどうすればよいですか?私のサイトの検索結果での順位を下げようとしていると思います。」

Google のアルゴリズムは基本的に、高い精度でインターネット上のスパムリンクまたはガベージリンクを認識して無視します。そのようなリンクがたくさんある場合もあります。そのようなリンクについてはあまり気にせず、Google システムに対応を任せ、ご自身はウェブサイトの改善に力を注いでください。

ウェブサイトのバックエンドはランキングに影響しますか?

Martin: Eshragh さんから次の質問がありました。「ウェブサイトのバックエンドはランキングに影響しますか?たとえば、HTML のレンダリングに WordPress を使っている場合、カスタムメイドの CMS を使っている場合、その他の特定のプログラミング言語を使っている場合で、違いはありますか?」

いいえ、基本的には関係ありません。ただし、そのパフォーマンスと動作は影響します。たとえば、サーバーが特に低速の場合、ランキングに影響を及ぼす可能性があります。

スニペットに複数のサイト名を表示する計画はありますか?

John: Madeleine さんから次の質問がありました。「スニペットに複数のサイト名(ルートドメインとサブドメインなど)を表示する計画はありますか?」

サイト名に関するドキュメントでは、現在はドメイン名にのみ対応しており、サブドメインには対応していないと記載しています。今後の変更についてはお約束できません。変更を行う際には、担当するチームが問題の一部から取り掛かり、どう機能するかを評価したうえで、そこから展開していきます。ただ、今後のことについてはお約束できません。

16,000 ページをインデックス登録するには 6 か月以上かかりますか?

Gary: Tom Baker さんから次の質問がありました。「16,000 ページをインデックス登録するには 6 か月以上かかりますか?確認したところ 1 週間あたりのインデックス登録数は 5~15 ページ程度であり、遅いと感じています。」

サイトがインデックス登録されるスピードはさまざまな要因によります。ただ、最も重要な要因はサイトの質で、その次にインターネット上での人気度が重要になります。コンテンツを可能な限り高品質なものにしたうえで、ソーシャル メディアでのプロモーションを行って、サイトが話題にされるようにしてみてください。この方法は高い可能性で結果につながります。

パーマリンクについて、URL には「-will-not-」ではなく「-wont-」という短縮形を使ったほうがよいですか?

John: Michael さんから次の質問がありました。「パーマリンクについて、URL には『-will-not-』ではなく『-wont-』という短縮形を使ったほうがよいですか?『Wont』には別の意味があります。一般的に『don't』の場合『-do-not-』と『-dont-』のどちらが推奨されますか?」

どちらでも構いません。一般的に、URL 内の単語は検索において大きな影響はありません。唯一のアドバイスとしては、一貫性を確保するようにして、誤って同じページを違う方法でリンクしないようにすることです。また、効果は非常に低い一方で、サイト全体で URL を変更することは非常に大きな変更となるため、どこかで目にしたあいまいな SEO の攻略法だけのために、サイトの URL を変更することはおすすめしません。

画像の URL が複数のレベルで構成されている場合、Googlebot による画像のクロールとインデックス登録の障害となりますか?

Martin: Aman さんから次の質問がありました。「画像の URL が複数のレベルで構成されている場合、Googlebot による画像のクロールとインデックス登録の障害となりますか?たとえば、次のようなケースです。https://www.abc.com/ab/cd/content/category/image/hires/imagefilename.jpg

ご安心ください。クロールとインデックス登録には影響しません。

Gary: 匿名の方から次の質問がありました。「スパムのバックリンクが私のウェブサイトをリンクしています。どうすればリンクされないようにできますか?」

簡単です。無視してください。インターネットの世界は広く、あまりよくないところからリンクされることもあります。Google は 25 年にわたってそのようなリンクに対応してきており、高い精度で無視できています。そのため、単に無視することをおすすめします。どうしても気になる場合は、Search Console の否認ツールを使用できます。

Google Search Console が誤ったクエリを表示する可能性はありますか?

John: Alexis さんから次の質問がありました。「Google Search Console が誤ったクエリを表示する可能性はありますか?」

Search Console のパフォーマンス データは特定のクエリに対してサイトが表示されたときに収集されます。データは理論上のものではなく、ユーザーが検索したときに表示されたものに基づいています。そこによくわからないデータが含まれている場合、レポートの設定を絞り込み、具体的な内容を確認することをおすすめします。特定の国のみか?または特定の検索タイプのみか?非常に短い期間のみに発生しているものか?そのような特定の内容を表示する検索結果を再現できる場合もありますが、表示されなくなったり、たまにのみ表示されたりする場合もあります。解けないパズルであるケースもあり、現時点では再現できないことを受け入れるほかない場合もあります。

検索エンジン向けにはサーバーサイド レンダリング(SSR)でページの完全な HTML を提供し、ユーザー向けにはクライアントサイド レンダリングを使用しています。問題ありませんか?

Martin: Madeleine さんから次の質問がありました。「すべての検索エンジンの bot 向けにはサーバーサイド レンダリング(SSR)でページの完全な HTML を提供し、ユーザー向けにはクライアントサイド レンダリングを使用しています。JavaScript SEO の観点からは適切なソリューションでしょうか?」

これはダイナミック レンダリングと呼んでいるアプローチです。セットアップとメンテナンスが複雑になりますが、それが気にならないならば問題ありません。ウェブサイトの所有者側にも複雑さによるコストがかかるため、新しいプロジェクトの場合、このアプローチはおすすめしません。最適なソリューションとは言えませんが、機能しているのならば、変える理由はないと思います。

画像にわかりやすいファイル名を付けることはどの程度重要ですか?

Gary: Al G. さんから次の質問がありました。「画像にわかりやすいファイル名を付けることはどの程度重要ですか?」

いい質問ですね。一般的に、わかりやすい名前を付けることは多少は役に立ちます。ただし、画像数が数百万点など非常に多い場合は、どこかの時点でその作業をする価値があるかを検討する必要があります。画像がそれほど多くないならば、わかりやすい名前を付けるようにしましょう。ただ、画像が山のようにある場合は、手間をかける必要はないでしょう。Google 画像検索に関する SEO のおすすめの方法もご確認ください。

サイトの再構築後にトラフィックを増やすベストな方法は何ですか?

John: 次の質問です。「サイトの再構築後にトラフィックを増やすベストな方法は何ですか?」

再構築の方法はさまざまあります。新しい URL とまったく新しいページ構造で、再構築後のサイトを完全に新しいものにする場合もあります。そのような場合は、サイト移行として扱い、リダイレクトをする必要があります。リダイレクトをしないと、再開直後にトラフィックが減少する可能性があります。質問者のケースでは、時間をかけてゆっくりとトラフィックが減少しているようです。このデータから、再構築が主な原因ではなく、むしろ時間の経過とともに検索、ウェブ、ユーザーの行動や期待値が変わったことによると思われます。通常これは技術的な問題というよりも、いかにサイトを取り巻く環境を理解し、それに合わせてサイトを改善していくかが問題となります。決して簡単なことではありませんが、がんばってください。

オーガニック検索のクロールをする Googlebot はクロールしたすべてのページをレンダリングしますか?しない場合、その頻度はどれくらいですか?

Martin: Jason さんから次の質問がありました。「オーガニック検索のクロールをする Googlebot はクロールしたすべてのページをレンダリングしますか?しない場合、その頻度はどれくらいですか?」

イエスでもあり、ノーでもあります。クロールされたすべてのページがレンダリングされるわけではありません。たとえば、404 エラーページへのクロールではレンダリングされません。クロール時に問題のないページはすべてレンダリングされます。

無効なページにスキーマ マークアップを使用することは問題ありますか?

Gary: Matthias さんから次の質問がありました。「無効なページにスキーマ マークアップを使用することは問題ありますか?(例: offer / review / aggregateRating のない product マークアップ)」

簡潔に言って問題ありません。詳しく説明すると、解析できなければ使用することもないため、問題ありません。ただ、スニペットのリッチ属性など、検索結果の機能を活用するチャンスを逃していることにはなります。

302 リダイレクトから 301 リダイレクトに変更するにはどうすればよいですか?

John: Hazim さんから次の質問がありました。「302 リダイレクトから 301 リダイレクトに変更するにはどうすればよいですか?」

これはサイトのホスティング事業者またはドメイン登録事業者に確認する必要があります。ただ、Google 検索は長期間の一時的なリダイレクトを永続的なリダイレクトとして認識するため、現時点ではサイトでの大きな問題にはなりません。論理的に正しいリダイレクトを使うことが望ましいですが、Google 検索はそれがリダイレクトである限り、対応するようにしています。

広範囲に及ぶボイラープレート コンテンツはウェブサイトに悪影響を及ぼしますか?

Gary: Anan さんから次の質問がありました。「広範囲に及ぶボイラープレート コンテンツはウェブサイトに悪影響を及ぼしますか?私が言っているのは、お問い合わせ先情報、プライバシー ポリシーなどではありません。」

一般的には、広範囲に及ぶボイラープレートは検索でのウェブサイトの掲載順位にそれほど影響しません。一方で、ユーザーがその広範囲に及ぶボイラープレートをどのように捉えるかについては考慮する必要があります。ユーザーがそれを好まない可能性もあります。

Googlebot がページの JavaScript をレンダリングするときに、高額な外部 API を呼び出さないようにするにはどうすればよいですか?

Martin: Matthew さんから次の質問がありました。「Googlebot がページの JavaScript をレンダリングするときに、高額な外部 API を呼び出さないようにするにはどうすればよいですか?」

robots.txt から API を不許可にできます。ただし、注意点として、クライアントサイド レンダリングを使用しており、ページのコンテンツがその API に依存する場合、Googlebot は API にアクセスして、コンテンツを確認する必要があります。そうしないと、Googlebot がページを確認したときに、ページにそのコンテンツが含まれなくなります。robots.txt を使用してアクセスを不許可にできない、外部の第三者の URL の場合、該当の API を JavaScript に条件付きで読み込み、Googlebot がページをリクエストしたときにスキップするようにできます。

検索結果での順位を下げることなく、ドメイン名を変更する具体的な方法はありますか?

Gary: D.ray from mu.se さんから次の質問がありました。「検索結果での順位を下げることなく、ドメイン名を変更する具体的な方法はありますか?」

適切にサイト移行が行われれば、サイト名の変更であっても、長期的なトラフィックの減少にはつながりません。そういう意味では、順位を下げることなくドメイン名を変更する方法はあります。サイト移行に関するドキュメントをご覧ください。他の専門家が作成したガイドへのリンクもあります。

ブランドのファビコンを 1 か月以上前にアップロードしました。にもかかわらず、Google では Webflow のファビコンがまだ表示されています。

John: Josh さんから次の質問がありました。「ブランドのファビコンを 1 か月以上前にアップロードしました。にもかかわらず、Google では Webflow のファビコンがまだ表示されています。以前にアップロードしたブランドのファビコンが表示されるようにするにはどうすればよいですか?」

ファビコンに関するヘルプ ドキュメントを用意しています。それを読んで、詳細を確認されることをおすすめします。また、以前のファビコンがサイト上に存在せず、サイトからリンクされていないことも確認してください。可能であれば、古いファイルを新しいファイルにリダイレクトします。つまり、すべての整合性を取って、検索エンジンが誤って判断してしまう余地がないようにします。その後、変更が反映されるまで最大 1 か月程度は時間がかかります。他に修正すべきことが見つかった場合には、反映されるまでもう少し時間がかかる場合があります。最後に、Google 以外のリソースで、Glenn Gabe がすばらしいファビコンの問題のトラブルシューティング ガイドをまとめています。そこで追加のヒントを確認できます。

ウェブサイトで複数の言語を使って投稿している場合(手動で翻訳している場合)、コンテンツを分類するおすすめの方法は何ですか?

Gary: V さんから次の質問がありました。「ウェブサイトで複数の言語を使って投稿している場合(手動で翻訳している場合)、コンテンツを分類するおすすめの方法は何ですか?」

どの方法を使うかはあなた次第です。Google のヘルプセンターのように ?hl=ja などの URL パラメータを使用する場合も、URL パスに言語コードを入れる場合も、検索の観点では違いはありません。言語ごとに固有の URL を指定することのみ徹底してください。

John: Michał さんから次の質問がありました。「Google はプルダウンのリンクを認識しますか?たとえば <select><option value="https://www.examplepage.com">Page</option> などです。これで機能するでしょうか?」

このようなプルダウンはリンクとしては扱わず、URL として認識し、個別にクロールする可能性があります。リンクとして扱ってほしい場合には、通常のリンクにする必要があります。最近、リンク作成に関するガイドラインを公開しました。ウェブ デベロッパーがサポート対象に関して疑問がある場合には、そのガイドラインを共有することをおすすめします。余談ですが、この HTML の組み合わせはブラウザでもリンクとして機能するとは限りません。これはフォームのプルダウンに使われるものです。

Google Search Console で「アクセスできません: robots.txt」と表示されます。これはなぜですか?

Gary: Aslam Khan さんから次の質問がありました。「Google Search Console で『アクセスできません: robots.txt』と表示されます。」

プロパティに関してアクセスできません: robots.txt という問題が Search Console で報告されている場合には、サイトまたはサーバーに問題が発生しており、Google 検索でサイトが表示されるようにするには、その問題を解決する必要があります。Google 側ではこれに関してできることはありません。まず、サーバーのファイアウォール ルールを確認することをおすすめします。ブロックルールで何かおかしなことが発生していないかを確認し、その後でサーバー構成ファイルを確認します。どのようにすればよいかわからない場合は、ホスティング プロバイダにサポート チケットを提出してください。ほとんどの場合、サポートをしてくれるはずです。

サイトマップに hreflang の URL が含まれる場合、<lastmod><priority> などのプロパティはどのような影響を受けますか?

John: Carlos さんから次の質問がありました。「サイトマップに hreflang の URL が含まれる場合、<lastmod><priority> などのプロパティはどのような影響を受けますか?」

hreflang アノテーションがサイトマップ ファイルで指定されている場合、他の URL を参照しています。hreflang セットのすべての URL でこれを確認する必要があります。ただし、URL をクロールするタイミングを把握することは別物です。クロールの場合、特にその特定の URL の属性を確認します。たとえば、最終更新日などです。ある言語バージョンが翻訳の修正などにより、個別に変更されるケースがあります。つまり、最終更新日も数ある中の非常におおまかなシグナルにすぎず、それのみでページが近日中に再クロールされるとは限りません。また、クロール頻度が上がるほど、ページのランクが上がるわけではありません。そのため、クロール頻度を無理して上げようとする必要はありません。

Gary: Nick van Schaik さんから次の質問がありました。「robots.txt でアフィリエイト リンクをブロックしたほうがよいですか(クロール バジェット管理のため)?それとも不許可を解除して、アフィリエイト リンクがインデックス登録されないようにしたほうがよいですか(noindexタグを使用)?」

robots.txt でアフィリエイト リンクをブロックすることは適切だと思います。Google は高い精度でそのようなリンクを認識して無視できますが、robots.txt で不許可にすることにより、制御が可能となり、クロール バジェットを節約しやすくなることは確かです。