Gmail API は、Gmail のメールボックスへのアクセスとメールの送信に使用できる RESTful API です。ほとんどのウェブ アプリケーションでは、Gmail API はユーザーの Gmail データへの承認済みアクセスに最適です。また、次のようなさまざまなアプリケーションに適しています。
- 読み取り専用のメールの抽出、インデックス登録、バックアップ
- 自動またはプログラムによるメッセージ送信
- メール アカウントの移行
- メールのフィルタや並べ替えなど、メールの整理機能
- 組織全体でのメール署名の標準化
Gmail API で使用される一般的な用語は次のとおりです。
- メッセージ
- 送信者、受信者、件名、本文が含まれるメール メッセージ。メッセージの作成後にメッセージを変更することはできません。メッセージはメッセージ リソースで表されます。
- スレッド
- 会話を構成する関連するメッセージの集まり。メール クライアント アプリでは、1 人以上の受信者が自分のメッセージでメッセージに返信するとスレッドが形成されます。
- ラベル
メッセージとスレッドを整理するメカニズム。たとえば、「taxes」というラベルを作成して、ユーザーの税金に関するすべてのメッセージとスレッドに適用できます。ラベルには次の 2 種類があります。
- システムラベル
- 内部的に作成されたラベル(
INBOX
、TRASH
、SPAM
など)。これらのラベルを削除または変更することはできません。ただし、一部のシステムラベル(INBOX
など)は、メッセージやスレッドに適用したり、メッセージやスレッドから削除したりできます。 - ユーザーラベル
- ユーザーが作成したラベル。これらのラベルは、ユーザーまたはアプリケーションが削除または変更できます。ユーザーラベルは、ラベルリソースで表されます。
- 下書き
未送信のメッセージ。下書きに含まれるメッセージは変更できます。 下書きを送信すると、自動的に下書きが削除され、
SENT
システムラベルの付いたメッセージが作成されます。ドラフトはドラフト リソースで表されます。
次のステップ
認証と認可の処理など、Google Workspace API を使用した開発について詳しくは、Google Workspace デベロッパー スタートガイドをご覧ください。
シンプルな Gmail API アプリを構成して実行する方法については、クイックスタートの概要をご覧ください。