スタートガイド

API を呼び出すには、Google Play デベロッパー アカウントへの API アクセスを設定する必要があります。これには、Google Play Console と Google Cloud Console の両方の変更が含まれます。下記の手順では、Google Play Developer API の使用を開始するために必要な以下の 4 つのステップについて説明します。

  1. デベロッパー アカウントを新規または既存の Google Cloud プロジェクトにリンクします。
  2. リンクした Google Cloud プロジェクトで Google Play Developer API を有効にします。
  3. リンクした Google Cloud プロジェクトで Google Play Developer API の API キーを承認します。
  4. 適切な Google Play Console の権限でサービス アカウントを設定し、Google Play Developer API にアクセスします。

アカウントとプロジェクトをリンクする

Google Play Developer API にアクセスするには、Google Play デベロッパー アカウントを Google Cloud プロジェクトにリンクする必要があります。既存のプロジェクトにリンクすることもできますが、通常は、Google Play デベロッパー アカウント専用の新しい Google Cloud プロジェクトを作成することをおすすめします。なお、Google Play デベロッパー アカウントはそれぞれ 1 つの Google Cloud プロジェクトにしかリンクできないので、注意してください。同じ Google Play デベロッパー アカウント内に複数のアプリがある場合、それらのアプリはすべて同じ Google Cloud プロジェクトを共有する必要があります。

新しいプロジェクトを作成する

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. [新しいプロジェクトを作成] をクリックします。

Google Cloud プロジェクトが自動的に作成され、Google Play デベロッパー アカウントにリンクされます。

既存のプロジェクトを使用する

Google Cloud Console をすでに利用している場合は、次の手順を行うことによって既存の Google Cloud プロジェクトにリンクできます。

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. リンクするプロジェクトを選択します。プロジェクトがリストに表示されない場合は、リンクする Google Cloud プロジェクトでお使いのユーザー アカウントが所有者として指定されていることを確認します。
  3. [既存のプロジェクトをリンクする] をクリックします。

API を有効にする

リンクした Google Cloud プロジェクトを設定したら、そのプロジェクトで Google Play Developer API を有効にする必要があります。そのためには、Google Cloud プロジェクトの所有者である必要があります。

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. [API] で、Google Play Developer API を探して [オンにする] をクリックします。

これにより、Google Cloud プロジェクトが直接更新され、変更がすぐに反映されます。

API キーを承認する

API を使用するには、リンクした Google Cloud プロジェクトで、Google Play Developer API の使用が許可されている API キーが必要です。これは Google Play Console で設定します。

OAuth とサービス アカウントを設定する

OAuth クライアントまたはサービス アカウントで Google Play Developer API へのアクセスを設定する必要があります。通常、API にアクセスするには、サービス アカウントを使用する必要があります。

サービス アカウントは、サーバーなどの安全な環境で使用する必要があります。サービス アカウントの認証情報は、API の使用を許可されていない人に知られることのないように、安全に管理する必要があります。

各ユーザーの代わりに API にアクセスする必要がある場合は、OAuth クライアント ID を使用してください。たとえば、ウェブサイトがユーザーの代わりにウェブ クライアントから Google Play Developer API にアクセスする必要がある場合に、クライアント ID を使用できます。そのユーザーは、サービス アカウントではなく Google アカウントで認証されることになります。ウェブサイトはこれにより、サービス アカウントの認証情報を損なうことなく、ユーザーの代わりに API を呼び出せます。

  • サービス アカウント: 安全なソフトウェア サービスが API にアクセスする場合(最も一般的)
  • OAuth クライアント: ユーザーが API にアクセスする場合

サービス アカウントを使用する

Google Play Console からサービス アカウントを作成できます。

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. [サービス アカウント] で [サービス アカウントを作成する方法を見る] をクリックします。
  3. 手順に沿ってサービス アカウントを作成します。

    Google Cloud プロジェクトが Google Play Console に表示されるように、アカウントの作成プロセス中に、そのプロジェクトへのアクセスをサービス アカウントに許可する必要があります。

  4. Google Play Console でサービス アカウントを作成したら、[完了] をクリックします。[API アクセス] ページの [サービス アカウント] セクションが自動的に更新され、サービス アカウントの一覧が表示されます。

  5. [アクセスを許可] をクリックして、操作を実行するために必要な権限をサービス アカウントに付与します。

    Google Play 請求サービスの API を使用するには、以下の権限を付与する必要があります。

    • 売上データ、注文、解約アンケートの回答の閲覧
    • 注文と定期購入の管理

この時点で、サービス アカウントを使用して Google Play Developer API にアクセスできるようになっています。詳細については、サーバー間アプリケーションでの OAuth 2.0 の使用をご覧ください。

OAuth クライアントを使用する

ユーザーが OAuth クライアントを使用して、API を通じて自分の認証情報で操作を実行できるようにします。ユーザーの操作は、Google Play Console の [ユーザーと権限] ページで許可されているものに限定されます。

OAuth クライアントを作成する前に、プロダクトのブランディング情報を設定する必要があります。詳細については、OAuth 同意画面の設定をご覧ください。

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. [OAuth クライアント] で [OAuth 同意画面を設定] をクリックします。
  3. プロダクトのブランディング情報を設定します。
  4. 完了したら、[OAuth ブランドを更新] をクリックします。セクションが更新され、ブランディング情報に関するメッセージは表示されなくなります。

Google Play Console を使用して OAuth クライアントを作成するには:

  1. Google Play Console の [API アクセス] ページに移動します。
  2. [OAuth クライアント] で [新しい OAuth クライアントを作成] をクリックします。
  3. ページに表示される手順に沿って、OAuth クライアントを作成します。
  4. Google Play Console で OAuth クライアントを作成したら、[完了] をクリックします。[API アクセス] ページの [OAuth クライアント] セクションが自動的に更新され、作成した OAuth クライアントが表示されます。

    新しい OAuth クライアントがすぐにはページに表示されないこともあります。その場合は、[OAuth クライアントを更新] をクリックします。

新しい OAuth クライアントの詳細がページ上にリスト表示されます。

その他の情報

以下のヒントとコツを参考にして Google Play で API の利用を開始してください。

デベロッパー ID を取得する

一部の API では、Google Play Console デベロッパー ID を指定する必要があります。これは、Google Play デベロッパー アカウントの作成時に割り当てられた長い番号です。デベロッパー ID は、Google Play Console のほぼすべてのページ([API アクセス] ページなど)の URL で確認できます。

たとえば、次の Google Play Console の URL を見てみましょう。

https://play.google.com/console/developers/1234567890123456789/api-access

上記の URL の場合、デベロッパー ID は 1234567890123456789 です。

注: アプリを別の Google Play デベロッパー アカウントに移行すると、そのアプリに関連付けられているデベロッパー ID が変更されます。つまり、移行が完了した後は、そのアプリの API 呼び出しで新しい Google Play デベロッパー アカウントのデベロッパー ID を使用する必要があります。

専用 API

Google Play Developer API には、アプリの特殊な分析を行うための専用 API が含まれています。

Reply to Reviews API
アプリに対するユーザーのフィードバックを表示し、そのフィードバックに返信することを可能にします。
Voided Purchases API
ユーザーが取り消した購入に関連付けられているアプリ内アイテムへのアクセスを取り消すことを可能にします。

クライアント ライブラリ

Google は、プログラムで REST API にアクセスするために使用できるクライアント ライブラリを提供しています。詳細については、クライアント ライブラリとコードサンプルをご覧ください。