このドキュメントでは、Android 向け Google アナリティクス SDK v3 の利用方法について説明します。
始める前に
SDK を実装するにあたっては、事前に次の準備をしてください。
- Android デベロッパー SDK(Windows、Mac OS X、Linux で利用可能)
- Android 向け Google アナリティクス SDK v3(プロジェクトの
/libs
ディレクトリとビルドパスにlibGoogleAnalyticsServices.jar
が含まれている) - Google アナリティクスの実装に使用できる Android アプリ
- アプリからのデータを送信する、1 つ以上の Google アナリティクス プロパティとアプリビュー(プロファイル)
はじめに
SDK を使うには、次の 3 つのステップを行います。
上記のステップを完了すると、Google アナリティクスで次の要素を測定できるようになります。
- アプリのインストール数
- アクティブ ユーザー数とユーザー属性
- スクリーン数とユーザー エンゲージメント
- クラッシュと例外
1. AndroidManifest.xml を更新する
次の権限を追加して、AndroidManifest.xml
ファイルを更新します。
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" /> <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
2. EasyTracker メソッドの追加
次の例のように、各 Activities
の onStart()
メソッドと onStop()
メソッドに send メソッドを追加します。
package com.example.app; import android.app.Activity; import com.google.analytics.tracking.android.EasyTracker; /** * An example Activity using Google Analytics and EasyTracker. */ public class myTrackedActivity extends Activity { @Override public void onCreate(Bundle savedInstanceState) { super.onCreate(savedInstanceState); } @Override public void onStart() { super.onStart(); ... // The rest of your onStart() code. EasyTracker.getInstance(this).activityStart(this); // Add this method. } @Override public void onStop() { super.onStop(); ... // The rest of your onStop() code. EasyTracker.getInstance(this).activityStop(this); // Add this method. } }
3. analytics.xml ファイルの作成
EasyTracker を使用する場合、グローバル設定は、XML で定義したリソースを使用して管理します。プロジェクトの res/values
ディレクトリに analytics.xml
というファイルを作成し、次のリソースを追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <resources> <!--Replace placeholder ID with your tracking ID--> <string name="ga_trackingId">UA-XXXX-Y</string> <!--Enable automatic activity tracking--> <bool name="ga_autoActivityTracking">true</bool> <!--Enable automatic exception tracking--> <bool name="ga_reportUncaughtExceptions">true</bool> </resources>
トラッキング ID に数字のダッシュ(「-」)を使用すると、lint チェッカーで警告が表示される場合があります。この警告を抑制するには、<resources>
タグに次の属性を追加します。
<resources xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" tools:ignore="TypographyDashes">
実装の設定に使用できるパラメータの一覧については、analytics.xml パラメータ リファレンスをご覧ください。アプリケーションの要件によっては、ディスパッチ期間を変更して、ヒットが適切に送信されているか確認することもできます。たとえばリアルタイム データを表示する場合は、5s などの低い値に設定します。
これで完了です。Google アナリティクスにデータを送るためのアプリの設定は完了です。
次のステップ
Google アナリティクスでは他にも、キャンペーンの測定、アプリ内の決済やトランザクションの測定、ユーザー操作のイベントの測定など、さまざまなことができます。
次のデベロッパー ガイドで、Google アナリティクスの機能をアプリに実装する方法をご確認ください。
- イベントの測定 - インタラクティブ コンテンツ(ボタンや動画、イベントを使ったその他のメディアなど)に対するユーザー エンゲージメントを測定する方法を確認します。
- アプリ内決済の測定 - アプリ内の決済とトランザクションを測定する方法を確認します。
- キャンペーンの測定 - キャンペーンを測定して、アプリのインストールに貢献しているチャネルやキャンペーンを把握する方法を確認します。
- カスタム速度 - アプリ内のカスタム速度を測定し、読み込み時間やメディアとのエンゲージメントなどを測定する方法を確認します。
- 高度な設定 - 複数のトラッカーを使用するケースなどの高度な設定について確認します。
-
analytics.xml パラメータ -
analytics.xml
設定パラメータの一覧をご覧ください。