Vault API の概要

Vault API を使用すると、次のような電子情報開示プロジェクトを管理できます。

  • 案件を作成し、アクセスできるユーザーを設定する
  • データを記録保持の対象にする
  • 保存した検索クエリを作成、編集する
  • エクスポートの開始とモニタリング

Vault API で使用される一般的な用語は次のとおりです。

Matter
特定のケースまたは調査に関連する電子情報開示アクティビティのコンテナ。案件には、保存済みの検索クエリ、記録保持対象のアカウントのリスト、データのエクスポート、案件にアクセスできるアカウントのリストが含まれます。案件は Matter リソースで表されます。
保留
Google Workspace サービスでデータを削除できないようにするポリシー。記録保持は通常、法的な目的や調査を目的としたデータ保持のために使用されます。記録保持は保持ルールをオーバーライドします。記録保持(リティゲーション ホールド)は保留リソースで表されます。
保存した検索クエリ
案件に保存するクエリ。保存したクエリを再実行すると、前回のクエリ実行以降に変更されたデータを取得できます。保存済みクエリをコピーして、他の案件で再利用することもできます。保存済みクエリは、保存したクエリリソースで表されます。
エクスポート
検索語句に一致する、ダウンロード可能な Google Workspace データのセット。エクスポートは、エクスポート リソースで表されます。

次のステップ

  • Vault リソースを操作するには、アカウントに必要な Vault 権限と案件へのアクセス権が必要です。案件にアクセスするには、そのアカウントが案件を作成しているか、案件を共有しているか、全案件の閲覧権限を持っている必要があります。たとえば、エクスポートをダウンロードするには、アカウントに「エクスポートの管理」権限と、そのアカウントと共有している案件が必要です。

  • 認証や認可の処理など、Google Workspace API を使用した開発については、Workspace デベロッパー向けのスタートガイドをご覧ください。

  • シンプルな Vault アプリを構成して実行する方法については、クイックスタートの概要をご覧ください。