ユーザーに役立つスニペット

2017 年 6 月 2 日(金曜日)

本を買う前に、読むのに数時間かかる内容をすばやく把握したいと思うことはよくあります。その本が気に入るかどうかを判断するために、梗概や前書きに目を通したり、ときには最初の章を読んだりします。

検索結果のスニペットもこれとよく似ており、スニペットが含まれているページを読むために時間を割く価値があるかどうかを判断するのに役立ちます。

検索結果のスニペットがわかりやすく関連性が高いほど、ユーザーのクリック数が増え、リンク先のページに対する満足度が高まります。これまで、スニペットは以下の 3 つの場所から取得されてきました。

  1. ページのコンテンツ
  2. メタ ディスクリプション
  3. DMOZ リスティング

最初に挙げたページのコンテンツが検索結果のスニペットに適していることは明らかです。ほとんどの場合、抽出が可能なコンテンツはユーザーのクエリと強い関連性を持っています。しかし、コンテンツがスニペットの最適なソースでない場合もあります。たとえば、ユーザーがある本の出版社を検索したとします。検索結果には関連性の高いホームページが表示されるかもしれませんが、そのページに会社の写真、ロゴ、いくつかのリンクのみが含まれている場合、それらはいずれもスニペットとしては役に立ちません。

次に、検索結果のスニペットに適したテキスト コンテンツがページのコンテンツに少しのみ含まれている場合は、代わりにメタ ディスクリプションを使用することが考えられます。メタ ディスクリプションとは、コンテンツを正確かつ簡潔に数語でまとめた短い紹介文です。

最後に、スニペットの生成に適したテキスト コンテンツがページに少ししか含まれておらず、メタ ディスクリプションが存在しないかページとの関連が薄いか質が低い場合、以前は DMOZ(Open Directory Project)が代替策として使用されていました。Google は、10 年以上にわたってスニペットに DMOZ を利用していました。DMOZ スニペットは、ウェブマスターによってメタ ディスクリプションで提供されるスニペットより質が高い場合や、ページのコンテンツで提供されるスニペットよりわかりやすい場合が多かったからです。

DMOZ は現在消滅しているため、Google はスニペットの生成における DMOZ リスティングの使用を停止しました。したがって、ページにコンテンツを追加するという選択肢が利用できない場合は、ウェブマスターが良質のメタ ディスクリプションを提供することが非常に重要になりました。

良質のメタ ディスクリプションとはどのようなものですか?

良質のメタ ディスクリプションとは、ページの内容を正確に記述した短い紹介文です。つまり、そのページがまさに自分が探していたものだとユーザーに思わせるような一種の宣伝コピーです。詳細なヒントは、このトピックを扱っている便利なヘルプセンター記事にあります。なお、パソコン向けのページとモバイル向けのページのいずれにも、タイトルとメタ ディスクリプションの両方を含めることを忘れないでください。

メタ ディスクリプションに関する最も一般的な問題は何ですか?

通常、メタ ディスクリプションを参照できるのは検索エンジンとその他のソフトウェアだけなので、ウェブマスターがその存在を忘れて完全に空白にしていることがしばしばあります。同じ理由で、複数の(ときには多数の)ページで同一のメタ ディスクリプションが使用されていることもよくあります。その一方で、メタ ディスクリプションが完全にトピックと無関係なケース、質が低いケース、明らかにスパムと似ているケースも比較的よく見られます。こうした問題があるとユーザーの検索エクスペリエンスが低下するため、Google は上記のようなメタ ディスクリプションを無視します。

メタ ディスクリプションに文字数制限はありますか?

メタ ディスクリプションの長さに制限はありませんが、検索結果のスニペットは必要に応じて(よくある例としてはデバイスの幅に合わせて)切り詰められます。

NOODP robots ルールを使用するとどうなりますか?

DMOZ(ODP)の終了に伴い、Google では DMOZ データの利用を停止しています。そのため、NOODP ルールは処理することができません。

ページのコンテンツが Google によりスニペットとして使用されないようにすることはできますか?

nosnippet robots ルールを指定すると、Google によるスニペットの生成を完全に回避できます。ただし、他のソースを許可している場合、ページのコンテンツがスニペットとして使用されることを回避する手段はありません。

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