プレミアム プランの Usage Reports

注: 新規のお申し込み時または新規のお客様は、Google Maps Platform プレミアム プランをご利用いただけません。

このページは、2016 年 1 月にご利用可能になった Google Maps Platform プレミアム プランの新バージョンをご利用のお客様のみを対象としています。

プレミアム プランまたは以前のライセンスをお持ちの場合
現在お持ちのライセンスを確認するには:
> Google Cloud サポート ポータルで、左側の [Maps: Usage Report] をクリックします。
> レポート上部の ID の形式を確認します。
   gme-[company] & proj-[number] ([type])
上記の形式の場合、プレミアム プランをご利用中です。
上記の形式でない場合、以前のライセンス(Maps API for Work または Maps API for Business)をご利用中です。

概要

プレミアム プランのお客様は、Google マップの Usage Reports ツールを使用して、アプリケーションによる Google Maps Platform の使用状況と Maps API クレジットの消費状況を追跡できます。このツールを使用すると、Google Maps Platform プレミアム プランに含まれているすべての API について、日次および月次の詳細なレポートを確認できます。レポートデータは、クライアント ID またはプロジェクト ID が含まれる API リクエストに対して利用できます。

注: Usage Reports ツールで提供される情報は、Google が課金目的でアプリケーションの使用状況を判断する際に使用する情報と同じです。

レポートのタイプ

Successful Requests レポート

このレポートでは、各 API についてアプリケーションの合計リクエスト数(日次または月次)が示されます。このレポートを使用して異なる期間の使用状況を比較して、傾向を確認したり、ピーク使用時を特定したりします。さらに、Successful Requests レポートを使用して次のデータを表示できます。

  • リクエスト エラー: 日次レポートには、各 API について成功したリクエストと失敗したリクエスト(エラー)の数が表示されます。アプリケーションがクライアント ID を使用してアクセスするウェブサービス API については、トラブルシューティングに役立つエラーコードも表示されます。
  • チャネルデータ: リクエストに channel パラメータを含めている場合、Successful Requests レポートに、同じクライアント ID を使用する異なるアプリケーションにわたって API リクエストの明細を示すことができます(外部向けアクセスと内部向けアクセスの比較など)。チャネルを使って、アプリケーションの使用状況に関する詳細なデータを含むレポートを生成できます。

Maps APIs Credits レポート

このレポートでは、あらゆる API の組み合わせに対して、アプリケーションの合計クレジット消費量(日次または月次)が示されます。このレポートを参考にして、購入するクレジットの量を決定します。アプリケーションでクレジットを消費する仕組みについては、使用レートと使用制限をご覧ください。

レポートの機能

  • 読み取りやすいグラフ: 日次レポートのグラフでは、使用傾向の推移を視覚的に理解できます。ポインタをグラフに重ねると、レポートの詳細情報が表示されます。

  • 過去のデータ: 過去 1 年間の任意の期間のレポートを表示できます。
  • ダウンロード可能なデータ: 月次のリスエスト数とクレジット合計をカンマ区切り値(CSV)ファイルにダウンロードして、スプレッドシートやビジネス インテリジェンス ツールを使用した詳細な分析に使用できます。データを共有することも可能です。
  • データのドリルダウン: レポートの月次の合計または列見出しをクリックして、月次レポートから直接日次レポートにアクセスできます。次に例を示します。

Usage Reports へのアクセス

Google マップの Usage Reports にアクセスするには:

  1. Google Cloud サポート ポータルにログインします。
  2. 左側のパネルで [Maps: Usage Report] をクリックします。

レポートの生成

デフォルトのレポートは、過去 12 か月の月次 Successful Requests レポートです。別のレポートを生成するには、レポート フィルタを使用します。

フィルタ 説明
Client ID
複数のクライアント ID を所有している場合のみ使用可能です。レポートを表示するクライアント ID を選択します。
Channel ID
Successful Requests レポートのみに使用可能です。使用状況データを表示するチャネルを選択します。または、[Show all] を選択してすべてのチャンルの使用状況を表示します。
From / To レポートの期間を選択します(最大 1 年間)。[Update] をクリックして新しいレポートを生成します。
Type of report
[Successful Requests] または [Maps APIs Credits] のいずれかのレポートを選択します。
Select time granularity [Monthly] または [Daily] のいずれかのレポートを選択します。月次(Monthly)レポートには、日次(Daily)レポートへのリンクが含まれます。日次(Daily)レポートには、成功したリクエストと失敗したリクエスト、エラーコードが表示されます。
API type 日次レポートのみで使用可能です。レポートを表示する API を選択します。

よくある質問

Successful Request レポート

使用状況データがレポートに表示されるまでどのくらいの時間がかかりますか?

レポートデータはリアルタイムでは表示されません。クライアント ID を使用したリクエストの使用状況データは、日次ベースで処理されます。レポートの日付は太平洋標準時刻を基準としているため、2~3 日遅れて表示される場合があります。API キーを使用したリクエストのデータの場合、追加の処理が必要となり、レポートに表示されるまで最大 4 日を要することがあります。

Maps JavaScript API の地図の読み込みとはなんですか?これは、ページビューとはどのように違うのですか?

地図の読み込みとは、地図が実際にページに表示されされたことを指します。Google Maps Platform プレミアム プランでは、Maps JavaScript API が使用されたと判断するのに地図の読み込みが使用されます。地図の読み込みはページビューとは異なります。ページビューは、以前の Maps API for Business または Maps API for Work ライセンスによる Maps JavaScript API の使用を計算するのに使用されます。詳細については、使用レートと使用制限をご覧ください。

地図の読み込み数がウェブサーバーのアクセス統計と一致しないのはなぜですか?

ページ上の地図の読み込み数がウェブサーバー ログ上のその URL へのヒット数と異なる理由はいくつかあります。

  • ページ上でさまざまな地図の使われ方がある: 地図の読み込みは、ページ上で google.maps.Map オブジェクトが作成されると必ず発生します。地図の読み込みレポートとウェブサーバーのアクセス統計を比較するときは、各ウェブページ上での地図の使用方法を詳しく分析して、以下のような相違の原因を特定してください。
    • ページに複数の地図が含まれているため、複数の Map オブジェクトが作成された。
    • ページに地図が表示されないが、Map オブジェクトは作成されている。これは、Map オブジェクトが非表示の HTML div 要素に関連付けられている場合などに発生します。
    • 地図を表示するには、ページでユーザー操作(ボタンのクリックなど)が必要である。ユーザーがこの操作を行わなかった場合、Map オブジェクトは作成されません。
    • ページに地図が含まれていないため、Map オブジェクトが作成されなかった。
  • タイムゾーンが異なる: レポートは、太平洋時間のタイムゾーンに設定されたログから作成されます。太平洋時間のタイムゾーンを基準にしてサーバーログを分析すると、ローカル時間のタイムゾーンでのロギングにより発生する誤差を減らすことができます。
  • HTML がキャッシュされている: 地図の読み込みはキャッシュされません。ユーザーがページを再読み込みした場合、セッション トークンを取得するために別の地図の読み込みが発生します。ただし、この場合、ブラウザは HTML をキャッシュから読み込む可能性があります。これにより、地図の読み込み数がサーバーログのヒット数より多くなります。
Distance Matrix API でリクエスト数が想定より多くなるのはなぜですか?

Distance Matrix API レポートでは、リクエスト数ではなく要素数(出発地と目的地のペア)が表示されます。要素の詳細については、デベロッパー ガイドをご覧ください。

リクエスト エラー

アプリケーションのリクエスト エラーはどのように確認できますか?

Successful Requests 日次レポートを生成して、[API type] リストから API を選択します。アプリケーションがクライアント ID を使用してアクセスするウェブサービス API に対して実行したリクエストの成功および失敗回数が、グラフと表に表示されます。また、これらのリクエストにより返されたステータス コードも表示されます。

ステータス コードは何を意味しますか?

Usage Reports ツールでは、アプリケーションがクライアント ID を使用してアクセスするウェブサービス API のステータス コードが表示されます。これらのコードの説明は、次の各 API のデベロッパー ガイドで確認できます。

Geolocation API、Places API、Roads API には、常に API キーが必要です。左記の API や、アプリケーションがキーを使用してアクセスするその他の API については、Developers Console でステータス コードを確認してください。

エラーは Maps APIs Credits を消費しますか?

いいえ、エラーコードを受信するリクエストはクレジットを消費しません。ただし、OK または ZERO_RESULTS のコードを受信するリクエストはクレジットを消費します。

チャネルデータ

チャネルデータとは何ですか?

同じクライアント ID を使用する異なるアプリケーションにわたって使用状況を追跡するために、API リクエストに channel パラメータを使用できます。アプリケーションの異なる局面に対して異なる channel 値を指定することで、アプリケーションの使用状況を正確に把握することができます。

たとえば、外部ウェブサイトは customer に設定した channel を使用して API にアクセスする一方で、社内のマーケティングの部署では mkting に設定した channel を使用できます。レポートでは、API の使用状況をこれらの channel 値別に分けて表示できます。

チャネルはどの API でサポートされますか?

チャネルを使用したレポートは、Maps JavaScript API、Maps Static API、Street View Static API、Google Maps Platform ウェブサービスを使用したアプリケーションで利用できます。チャネルは、Geolocation API、Places API、Roads API、Maps Mobile SDK では使用できません。

チャネルは何個使えますか?

1 つのクライアント ID または API キーで最大 2,000 個の異なるチャネルを使用できます。

アプリケーションのリクエストにどのようにチャネルを設定しますか?

リクエスト内の channel 値が以下の要件を満たすようにします。

  • ASCII 英数字の文字列にする必要があります。
  • アンダースコア(_)とハイフン(-)を含めることができます。
  • 大文字と小文字は区別されません。大文字および大文字小文字混合の channel パラメータは、小文字の同等のものに統合されます。たとえば、CUSTOMER チャネルでの使用状況は customer チャネルでの使用状況と統合されます。
  • 静的である必要があり、アプリケーション インスタンスごとに割り当てる必要があります(動的には生成できません)。たとえば、channel 値を使用して個別のユーザーを追跡することはできません。

次のように channel パラメータをリクエストに追加します。

クライアント側 API

script タグの src 値に channel パラメータを追加します。

<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?v=3
&client=gme-yourclientid
&channel=your_channel"></script>

Maps Static API と Street View Static API

次のように channel パラメータをリクエスト URL に含めます。

https://maps.googleapis.com/maps/api/staticmap
?center=15.800513,-47.91378
&zoom=11
&size=300x300
&client=gme-yourclientid
&channel=your_channel
&signature=your_signature

ウェブサービス

次のように channel パラメータをリクエスト URL に含めます。

https://maps.googleapis.com/maps/api/geocode/json
?address=101+Main+St
&client=gme-yourclientid
&channel=your_channel
&signature=your_signature

Maps APIs Credits レポート

Maps APIs Credits とは何ですか?

アプリケーションによる API へのリクエストは、Google Maps Platform プレミアム プランで購入したクレジットのプールから Maps APIs Credits を消費します。クレジット、およびアプリケーションがクレジットを消費する仕組みの詳細については、使用レートと使用制限をご覧ください。

クレジットのデータがレポートに表示されるまで、どのくらい時間がかかりますか?

Google マップの Usage Reports のクレジット消費データは処理が必要なため、レポートに表示されるまで最長 3 日かかる場合があります。