このドキュメントでは、Management API および Reporting API のリクエストに設けられた制限と割り当てについて説明します。
Google アナリティクスは数多くのサイトで使用されています。Google では、API リクエストに上限と割り当てを設けて、システムが処理可能な範囲を超えたデータを受信しないようにし、システム リソースを公平に配分できるようにしています。上限と割り当ては変更されることがあります。
こちらの動画では、Google アナリティクス API のリクエストの割り当てを管理するうえで有益なヒントを紹介します。
一般的な割り当て制限
Management API、Core Reporting API v3、MCF Reporting API、Metadata API、User Deletion API、Real Time Reporting API に以下の割り当てが適用されます。
- プロジェクトあたり 1 日 50,000 件のリクエスト(引き上げ可能)
- IP アドレスあたり 10 クエリ/秒(QPS)
- API Console には、ユーザーごとの 100 秒あたりのリクエスト数という同様の割り当てがあります。デフォルトでは、ユーザー 1 人あたり 100 秒あたり 100 件のリクエストに設定されますが、最大値の 1,000 件に調整できます。ただし、API に対するリクエスト数は、ユーザーごとに 1 秒あたり 10 件までに制限されています。
- アプリケーションがすべての API リクエストを 1 つの IP アドレスから実行する(つまり、ユーザーに代わって行う)場合は、各リクエストで
userIP
またはquotaUser
パラメータを使用して、ユーザーごとに QPS の完全な割り当てを取得します。詳細については、標準クエリ パラメータの概要をご覧ください。
Management API
以下の Management API へのリクエストには割り当てが適用されます。
Write API
以下の割り当ては、書き込み(insert
、update
、patch
、delete
)リクエストに適用されます。
- プロジェクトあたり 1 日 50 件の書き込みリクエスト(増やすことが可能)
- アカウント ID ごとの 1 秒あたりのクエリ数は 1.5 件
書き込みリクエストのエラー
書き込みリクエストがエラーになり、応答コード 500
または 503
が返された場合は、そのリクエストを再送信できます。Google アナリティクスで許可されているリクエストの失敗件数は次のとおりです。
- 1 時間あたり書き込みリクエスト 50 件まで。
1 時間あたり 50 件を超えて、エラーになった書き込みリクエストを送信しようとすると、次のエラーが発生します。
Quota Error: The number of recent failed writes is too high.
エラーになった書き込みリクエストは連続的に再送信せず、指数バックオフを設定して再送信してください。
Data Import API
これらの割り当ては、Uploads
リソースに固有のものです。
- 拡張データのインポートに関する全期間のストレージ上限(Collection API および SDK から送信されたヒットデータには適用されません):
- プロセスタイム インポート モードにおけるアナリティクス 360 の上限:
- プロパティあたり 1 TB
- データセットあたり 20 GB
- クエリタイム インポート モードにおけるアナリティクス 360 の上限:
- プロパティあたり 1 GB
- データセットあたり 1 GB
- 標準の制限:
- プロパティあたり 10 GB
- データセットあたり 10 GB
- プロセスタイム インポート モードにおけるアナリティクス 360 の上限:
- プロパティあたり 50 データセット
- プロパティあたり 1 日 50 件のアップロード操作
- アップロード ファイルあたり 1 GB
- 費用データに固有の上限:
- データセットあたり 1 日 100 MB(
ga:date
)。たとえば、2014 年 10 月 10 日にまず 50 MB のデータをアップロードし、同じ日に 50 MB を追加でアップロードした場合、そのデータセットについては 2014 年 10 月 10 日の上限 100 MB に達したことになります。
- データセットあたり 1 日 100 MB(
Experiments API
以下の割り当ては、ウェブテストにのみ適用されます。
- ビュー(旧プロファイル)あたり 12 件のウェブテスト
次のいずれかの statuses
を含むテストは、この割り当てにカウントされます。
DRAFT
READY_TO_RUN
RUNNING
1 日では終わらなかった(ステータスが ENDED
にならなかった)ウェブテストは、この割り当てではカウントされません。
Unsampled Reports API
以下の割り当ては、非サンプリング レポートにのみ適用されます。
- 非サンプリング レポートを作成する API リクエストは、一般的な書き込みリクエストの割り当てとしてはカウントされません。
- API では、管理画面で非サンプリング レポートを作成する場合と同じ、プロパティごとの 1 日あたりのトークン システムが使用されます。
- 非サンプリング レポートは最大 3,500 件作成できます。この上限に達した場合、API の結果を使用して非サンプリング レポートを作成しようとすると、次のエラーが発生します。
Error creating this entity. You have reached the maximum allowed entities of this type.
User Permission API
以下の割り当ては、ユーザー権限にのみ適用されます。
- アナリティクス アカウントは、ユーザーあたり 100 個まで作成できます。アナリティクス アカウントを 100 個所有しているユーザーを新しいアカウントに追加すると、エラーになります。
ユーザー権限に対するバッチ書き込み(delete
、insert
、update
)リクエストには、次の割り当てが適用されます。
- バッチ処理のリクエストあたり、ユーザー権限を対象とする書き込みリクエストは 300 件まで
- ユーザー権限を対象にバッチ処理される 30 件の書き込みリクエストは、1 件の書き込みリクエストとしてカウント
割り当ての上限を超えた場合
Google アナリティクス API に対するリクエストの割り当てが上限を超えた場合、API はエラーコード 403
または 429
に加え、アカウントの割り当てが上限を超えたことを知らせるメッセージを返します。詳しくは、利用規約をご覧ください。
割り当ての追加をリクエストする
以下の割り当てにのみ追加をリクエストできます。
- プロジェクトごとの 1 日の読み取りリクエスト数(デフォルト値は 50,000 件)
- プロジェクトごとの 1 日の書き込みリクエスト数(デフォルト値は 50 件)
プロジェクトの使用量上限を確認して変更する手順、または割り当ての増加をリクエストする手順は次のとおりです。
- プロジェクトの請求先アカウントをまだ保有していない場合は、アカウントを作成します。
- API Console で API ライブラリの [有効な API] ページに移動し、リストから API を選択します。
- 割り当て関連の設定を表示および変更するには、[割り当て] を選択します。使用統計情報を表示するには、[使用量] を選択します。
割り当ての上限の引き上げをリクエストするには、Analytics API の割り当てリクエスト フォームをご利用ください。リクエストを送信する前に、割り当てリクエスト フォームの情報を確認し、指示に沿って操作してください。Reporting API v4 の場合、Google API Console の API 名は Google Analytics Reporting API です。その他のすべての v3 API(例:Management API v3、Core Reporting API v3、Real Time Reporting API v3、User Deletion API v3 など)は、Google API Console の [アナリティクス API] に表示されます。
割り当ての管理や、割り当てを効率的に使うためのアプリケーションの調整について詳しくは、API の監視、割り当ての上限設定をご覧ください。